◆大相撲夏場所13日目(23日、東京・両国国技館)

 小結・若隆景(荒汐)は、西前頭17枚目・朝紅龍(高砂)を押し出し、10勝目とした。22年秋場所以来の三役での2ケタ勝利とした。

鋭い当たりから右を差し、出ながら左も差し、そのまま押し切った。

 前日の東前頭6枚目・欧勝馬(鳴戸)からの勝利にも「下から前に出ようという意識で相撲が取れて良かった」と手応えを感じている。

 22年春場所で初優勝し、元々は大関の有力候補だった。23年春場所の右膝の大けがで幕下まで番付を落とした。しかし、今場所は2ケタの白星で、大関へ再チャレンジの足がかりとした。不屈の闘志で15日間を駆け抜ける。

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