日本サッカー協会は23日、26年北中米W杯アジア最終予選、オーストラリア戦(6月5日・アウェー)、インドネシア戦(同10日・吹田)に向けたメンバー発表を行った。

 すでに来年6月開催のW杯の出場権を得ており、今回はMF三笘薫(ブライトン)やMF伊東純也(Sランス)ら中心選手が外れ、初招集の新戦力が7人招集された。

 初招集の選手で注目されるのが、FC東京のMF俵積田晃太(たわらつみだ・こうた、21)だ。サイドからスピードを生かしたドリブルが最大の武器で、"ネクスト三笘”の呼び声も高い。ミーティングで選出を聞き「うれしい気持ちと驚きの両方があります。本当にビックリしました。驚きが大きすぎて言葉が出ませんでした。うれしさと驚きの二つの感情が同時に出ました」と振り返りながら、「幼いころからの夢でしたし、目標としていたことが一つかない、うれしさもありますが、ここから実力勝負になると思っています。今の目標は、海外クラブから選出された選手たちに負けず、持っている力を出し切ることです。新たな目標ができたので、しっかりと頑張るだけです」と気を引き締めた。

 高卒1年目から先発に定着し、23年は27試合2得点、24年は33試合2得点、今季も16試合1得点をマークしており「僕自身の特長であるドリブルを武器にアピールしたいですし、得点やアシストなどの数字にこだわってプレーしたいです」と決意表明。また左サイドには三笘薫、中村敬斗ら世界トップレベルの選手がそろうが「大先輩で実力のある選手たちですが、いずれは越えなければいけない存在だとも思っています。まずは、代表のピッチでしっかりと頑張っていきたい」と意気込んだ。

 世代別の代表招集はないが、プロ入りから注目されてきた期待のアタッカーが、初の日の丸を背負った戦いに臨む。

「日本代表に選ばれること、そのピッチに立てることは、サッカー選手であれば全員が夢を見るものです。選ばれて満足するのではなく、しっかり今まで以上の責任を持って戦いたいです。日本を代表して戦うこと、日の丸を背負って戦うことは、僕自身にとっても大きな経験になると思います。正直に言うと、緊張しています。それくらい大事な2試合になると思っています。テレビで観てきた舞台、追いかけていた舞台に自分が立てるかもしれない、日本代表として戦えるかもしれないと思うとすでに緊張しています。しっかりとそのような舞台でも戦える姿を証明したいですし、多くの人に成長した姿を見せたいです」と強い覚悟を示した。

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