◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第7日(23日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナ)
【ドーハ(カタール)23日=宮下京香】女子シングルス準々決勝で、世界ランク9位の伊藤美誠(スターツ)が、同4位の王芸迪(おう・げいてき)=中国=にゲームカウント4―1で勝利。準決勝進出を決めた。
第1ゲームは6―11で落としたが、その後は11―8、11―6、11―8、11―9と4ゲームを一気に連取。女子シングルスでは、2021年東京五輪で銅メダルを獲得した伊藤だが、自身6度目の出場となる世界選手権個人戦では初めてのメダルとなった。王芸迪には2021年大会の準々決勝で1―4で敗れるなどしており、雪辱の勝利ともなった。
悲願の世界選手権でのメダルに試合後は涙を流した。伊藤は時折、声を震わせながら「本当にうれしいの一言ですし、最近なかなか勝てなかった相手なので、世界選手権の大舞台で勝つことができて良かったですし、自分の力でメダルを取ることができて本当に良かったです。やっぱり中国選手を倒してのメダルはこんなにうれしいんだなという気持ち」と喜びをかみしめた。もちろん、まだ終わりではない。「今日も思い切ってやったんですけど、あとは本当にもっとのんびり、リフレッシュして、明日の試合もやり遂げたいです」と自然体で頂点を狙いに行く。