◆大相撲夏場所14日目(24日、東京・両国国技館)

 右膝の手術から復帰3場所目の西幕下51枚目・矢後(押尾川)が、東同48枚目・良安(木瀬)を寄り切って4勝3敗。7番相撲でやっとの勝ち越しを決めた。

 得意の左四つになってもまわしが遠かった。なんとか左を取って最後に右上手を握って、引きつけての寄り切り。「勝ったからいいですけど、内容は良くない」と反省を口にした。

 1番相撲で今場所の目標を聞かれ、「早い勝ち越しです」と言い切った。快調に3連勝して「早くも目標達成か」と思われたが、そこから3連敗。「その日、その日で体を作っていたので、焦りはなかったですけど、やはりいろいろと考えてしまって」。1勝の意味、大切さを改めて知って、「来場所へのプラスにしたい」と前を向いた。

 来月は東京・墨田区の部屋でじっくり調整。「実は暑いのが苦手なんです」と明かしたが、初土俵(幕下15枚目格付け出し)から2場所目で幕下優勝、十両昇進を決めたのが2017年の酷暑の名古屋だった。ゲンの良い場所でさらなる上昇を目指す。

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