【パリ24日=吉松忠弘】25日に開幕するテニスの4大大会今季第2戦、全仏オープンを前に、4大大会4度の優勝を誇る大坂なおみ(フリー)が会見を開き、苦手だった赤土コートを「楽しんでいる。多くの選手がドロップショットを打ってくるけど、コート上を滑って取りに行くのはおもしろい」。

 5月上旬に、赤土コートでの経験を積むため、フランスのツアー下部大会に出場した。昨年9月から指導するムラトグル・コーチのアドバイスだった。大坂がツアー下部大会に出場するのは2015年11月に愛知で開催された大会以来9年半ぶりだった。

 しかし、当初は乗り気ではなかったという。「ちょっとしたプライドもあった。プレッシャーもあった。でも、行って本当によかった」と、ツアー下部大会とはいえ、自身初めて赤土のコートで優勝した。自信をつけて続くツアーのイタリア国際でも16強入りした。

 1回戦では、同10位のパウラ・バドサ(スペイン)と対戦する。赤土を得意とする選手だが、腰のけがのため、3月のマイアミ・オープンを最後に、1大会も出場していない。実は、イタリア国際2回戦で対戦予定だったが、相手が欠場した。「4大大会は特別な大会。

全力を尽くすだけ」。赤土に目覚めた大坂が、台風の目になるか。

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