◆全日本大学駅伝関東推薦校選考会(24日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)

 1万メートルのレースを各校2選手ずつ4組のレースを行い、全8選手の合計タイムの上位7校が本戦(11月2日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)の出場権を獲得した。1位に中大、2位に大東大、3位に順大が続いた。

4位の日大、5位の東海大、6位の中央学院大、7位の日体大までが出場権を獲得した。

 今年の箱根駅伝9位で継続中としては最長の20年連続でシード権(10位以内)を獲得した東洋大は第1組で5位スタートしたが、第2組で圏外の8位に後退。そのまま、巻き返せずに7位の日体大と11秒36差の次点8位で敗退。18年ぶりに伊勢路の戦いがない秋を迎える。

 第1組で首位スタートを切った中大は、第2組でもエースの吉居駿恭(4年)がトップを取り、首位をがっちりキープ。第3組も堅実に走り、最終第4組は溜池一太(4年)が日本人トップをとるなど最上級生としてばっちり力を発揮。藤原正和監督は、「(吉居駿恭と)Wエースと言って良いでしょう。キャプテンとして、4年生として力を発揮してくれている」と高評価。チーム全体についても「速さがあるチームではあったんですけど、ここに少しずつ強さみたいなところが加わってきた。非常に頼もしく感じています」と充実の表情を浮かべた。

 前回の全日本大学駅伝は上位有力だったが、主力の溜池、吉居共に区間2桁順位になるなどふるわず、まさかの12位に終わった。ただ今年の箱根駅伝(1月2、3日)では吉居が1区区間賞、溜池もエース区間2区9位で首位をキープするなど力を発揮。

今季は「箱根駅伝優勝」を最大目標に掲げ、再スタートした。「今年は『勝ちたい』という思いを選手たち一人一人が持ってくれている」と指揮官も話す新しい中大。勝負の駅伝シーズンまで勢いを止めずに向かう。

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