「流れを切らさずに一戦必勝で頑張りたい」巨人・阿部慎之助監督、ヤクルトに勝利も「野球は恐ろしいなと思った」理由 (2025年5月25日)

◆ＪＥＲＡ セ・リーグ 巨人４―２ヤクルト（２４日・東京ドーム） 勝ってカブトの緒を締めた。巨人・阿部慎之助監督（４６）は攻守で見えた隙を指摘。「絵に描いたようにね、自らのミスから同点まで追いつかれてしまったので。野球は恐ろしいなと思って見ていました」と今後に向けて引き締めた。 ２―０の６回の攻撃。無死二塁、岸田のバントが一塁・オスナの前に転がったが、二塁走者・キャベッジは三塁でアウトになると判断したのか二、三塁間で止まり、遅れて中途半端にスタートするも三塁に送球されタッチアウト。１死一塁となり、続くヘルナンデスが二ゴロ併殺打に倒れた。 快勝ムードが一転、嫌な空気が流れた直後の７回の守備。２番手・田中瑛が登板も、先頭・増田の右翼線の二塁打コースの安打で、右翼・キャベッジがフェンス際の処理にもたつき三塁打とした。２点リードで強気に内野が前進守備を取ったが、１死三塁から代打・西川に右前適時打、捕手・岸田の捕逸の後に代打・宮本に左前同点適時打。試合の流れは大きく傾いた。 普段から凡事徹底を掲げる阿部監督。細かいプレーの大切さを全員で再確認した。この日は２３打席無安打と打撃不振の大城卓に代わり小林が今季初昇格。ベテラン捕手は、通訳としてベンチ入りするウィーラー巡回打撃コーチらと声を出して盛り上げた。全員一丸の４連勝で貯金４。「いい流れになってきているので、この流れを切らさずに一戦必勝で頑張りたい」。勝って反省できることをプラスにとらえて上昇気流に乗りたい。（片岡 優帆）