◆卓球 ◇世界選手権個人戦 第8日(24日、カタール・ドーハ=ルサイル・アリーナ)

 【ドーハ(カタール)24日=宮下京香】「大吉ペア」の愛称を持つ吉村真晴(SCOグループ)、大藤(おおどう)沙月(ミキハウス)組は、パリ五輪金メダルペアの王楚欽、孫穎莎組(中国)に1―3で敗れた。日本勢8年ぶりの金メダルを逃したが、銀メダルを獲得した。

 第1ゲーム(G)を7―11、一進一退だった第2Gも8―11で落とした。第3Gは終始リードして試合を進め11―7で取り返し、流れに乗るかと思われたが、第4Gもリードしながら自力で勝る中国ペアに逆転され、8―11で奪われて敗れた。吉村は「勝てる試合だったなというのが率直な思い。自分が引っ張るべきでしたが、ミスが多かった」と悔しがった。

 17年大会の吉村、石川佳純さん組以来8年ぶりの日本勢の金メダルは逃したものの、第16シードから駆け上がって次々と下克上を成し遂げ、頂点まであと一歩まで肉薄。価値ある銀メダルを手にした。吉村は「試合を重ねるごとに僕らが成長しているのを感じた」。大藤も「まさかミックスダブルスでメダルを取れるとは思っていなかった。真晴さんにすごく感謝したい。こういう大舞台で戦えたことが本当に宝物です」と振り返った。

 吉村は17年大会で日本勢48年ぶりの金に輝くなど、3つのメダルを獲得。世界選手権個人戦の同種目では15年銀、17年金、19年銀も手にしてきたが、今度は大藤と組んだ新ペアで、再びメダルをつかんだ。

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