J2カターレ富山は27日、小田切道治監督(46)の退任を発表し、安達亮監督(55)の就任会見を富山市内で行った。安達監督は神戸、富山、JFL青森の監督などを歴任。
左伴繁雄社長は監督交代の理由として、最近12試合で6分け6敗と勝ちがない点を大きな問題点として指摘した。「クロスゲームや1点差の負けではあるが、今後のことを考えて結果責任は問うべきだと感じていた。善戦し、チームも崩れていないとはいえ、勝ちなしの連続試合数が、クラブワースト2ということを重くみました」と決断。以前から左伴社長と親交があり、若手選手の指導経験も豊富で、富山の状況もよく知っていた安達氏に監督就任を打診した。
新指揮官に期待されるのは得点力アップだ。リーグ戦16試合で失点は17とリーグ9位の少なさだが、得点数はリーグワースト。左伴社長は「(富山で安達監督が指揮を執っていた)18~20年のデータを見ると、非常に攻撃的なスタイルで改善が大いに期待できる。
会見では多くの質問が飛び交ったが、笑顔を浮かべながら率直に答えた。左伴社長も「ぶっちゃけキャラで裏表のない男。私にも選手にも嘘偽りなく、お付き合いをしていけると思っています」と信頼を寄せる。成績低迷のチームにシーズン途中から就任することの不安を聞かれると「この仕事は自信がないとやってはいけないし、引き受けてはいけない。自信のないリーダーには誰もついていかない」と断言。チームへの初合流時には「全く遠慮することなく、10年くらい監督をやっているような態度で臨みました」と振り返った。
今季は順調に収益も伸びており、今後は新監督、強化担当と話し合いながら選手補強も検討する方向だ。「このクラブは、とてつもなく伸びしろを持っている。まだまだお客さんを増やすこともできるし、クラブの規模を大きくし、選手の力を伸ばしてカテゴリーアップも出来る。