J1柏は28日、千葉・柏市内で神戸戦(30日・三協F柏)へ向けた非公開練習を行った。

 町田戦(0●3)と横浜FC戦(1△1)ではダイレクトなプレーや強度の高い守備にそれぞれ苦戦。

リカルド・ロドリゲス監督はこの2戦で生まれた課題を踏まえて、この日の練習ではパスサッカーの生命線であるビルドアップでの選択を確認。さらに守備では、ロングボールやクロスからの守備対応などにも取り組んだ。MF熊坂光希との中盤コンビで存在感を見せているMF山田雄士は「強度があるので、中盤でフリーでボールを持たせるとか、気持ちよくプレーさせたくはない。セカンドボールや球際が増えると思うので、そういった部分で負けないように意識して試合に臨みたい」と意気込んだ。

 柏U―18の1学年後輩でもある熊坂は警告が4つたまり、次戦は欠場。足元の技術と185センチの長身と長い足を使った守備で貢献する熊坂の不在は痛い。MF白井永地らが先発の候補になるが、山田は「誰と組むかは分からないですけど、しっかりコミュニケーションを取って。その人の特長を踏まえながらうまく距離感を取ったりと、助け合いながらやっていきたい」と次戦を見据えた。

 自身もMF原川力の離脱以降に出場機会を獲得。第14節横浜FM戦(2〇0)では両チーム最高の総走行距離13.965kmを記録するなど、豊富な運動量を生かした前線との架け橋として貢献し、「サッカーに対してすごい充実感を感じている」と明かす。DF杉岡大暉のけが以降はDF田中隼人、DF原田亘がけがでチームを離れた際もDF三丸拡らが穴を埋める活躍を見せ続けた。山田は「シーズンを通したら、誰かがいない状況は絶対あると思う。

そういった時に代わりに出る選手とピッチに立った選手がその穴を埋めるというか、より良くする。誰が出ても変わらない、そういうチーム力のある強いレイソルを見せたい」と言葉に力を込めた。

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