スノーボード女子パラレル大回転の第一人者で、2014年ソチ五輪銀メダルの41歳、竹内智香(広島ガス)が29日、都内で記者会見し、26年ミラノ・コルティナ五輪シーズン限りで現役を引退することを表明した。「2025―26年シーズンで競技の世界から退くことを発表させていただきます」とした。
最後の挑戦へ、「もう一度アスリートとして24時間自分のために時間を使う。もう一回勝ちに行きたい。復帰した頃のような、楽しみたいという気持ちではないですが、競技者として勝ちに行く取り組みがしたいと思っています」と強い思いで戦う決意を明かし、「応援して下さる皆様と心をそろえて、あと1シーズン駆け抜けて行きたい。そうすることで、私も皆さんからたくさんの力をもらって頑張りたい」と笑顔で話した。
2020年秋には、将来的な妊娠出産と競技生活を両立するため、卵子凍結を行ったことも公表した。38歳で臨む北京五輪と、子どもを持つ未来。当時、自身のブログに「五輪の金メダルも将来の子供も両方、叶わないかもしれないし両方、叶うかもしれない。だけども。私は両方、叶えたいと思っています」とつづった。
竹内は冬季五輪の日本女子で、史上最多となる6回の出場を果たしており、夏冬通算7度出場の橋本聖子の冬季五輪4度を超えた。
◆竹内 智香(たけうち・ともか)1983年12月21日、北海道・旭川市生まれ。