J1町田は29日、東京・町田市内で横浜FM戦(31日)に向けた非公開練習を行った。DF岡村大八が練習後に取材に応じ、“闘将”に生まれ変わることを誓った。
岡村は今季の公式戦全試合に先発で出場。開幕戦の広島戦(1●2)こそ負傷交代したが、それ以外の試合では3バックの真ん中でフル出場を続けている。183センチの身長はセンターバックとしては決して長身ではないが、相手選手との駆け引きや体の強さで、守備での優位性を創出。札幌に所属した昨季はリーグ2位のデュエル(1対1)勝利数(118回)を記録するなど、町田のディフェンスラインを支えている。
前日の練習で黒田剛監督と1対1で話したという岡村。内容について「周りに対しても厳しく言ってくれと言われました」と明かすと、「今の僕にはなかなか足りていないこと。こういう言葉は仲間からの信頼がないと言えることではない。チームを引っ張っていくことも安易に言えることでもない。18節が終わって、シーズンも半年くらいたった。自分がやっていかないといけない立場にもなっていると思いますし、しっかりと落とし込んでやらないといけないと深く思いました」とリーダーの自覚が芽生えたことを明かした。
3バックの左隣には、2018年のロシアW杯で16強も経験した実績十分なDF昌子源がいる。32歳のベテランはリーグ戦全試合でフル出場。
「“闘将”みたいな感じで、チームを声と背中で引っ張れるようになっていかなければいけない。それは個人のステップアップとしても、これから自分が上に行くためにも必要になってくることだと思う。そこを目指してやっていきたい」
次戦の横浜FM戦(31日・Gスタ)でシーズンの半分を折り返す。昨季まで2年連続でJ1得点王を受賞し、2021年には札幌で共闘したFWアンデルソン・ロペス封じへ、「ボールを供給させない。距離感を保ちながら体をうまく密着させて、相手の好きなようにプレーさせないことにつきる」と対策を語ると「ロペスにどれだけ仕事をさせないかが大事。彼の特長も分かっていますし、僕が彼をどれだけ抑えられるかによってチームとしての出来も変わってくる。そこは意識してやっていきたい」と意気込んだ。