◆陸上アジア選手権 第4日(30日、韓国・クミ)

 女子800メートル予選が行われ、日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高3年)が2分2秒16(速報値)の2組1着で31日の決勝に進んだ。スタート直後から先頭で引っ張り、最後まで首位を譲らなかった。

 昨年6月の日本選手権(新潟)で初出場優勝を果たすと、同7月に奈良で行われた記録会で1分59秒93の日本新記録を樹立。杉森美保が05年にマークした2分0秒45の日本記録を19年ぶりに更新し、日本女子で初めて2分を切った。今回のアジア選手権は、初めてのシニアカテゴリーでの代表。東京世界陸上(9月)の参加標準記録(1分59秒00)突破を目指す。

 ◇久保 凛(くぼ・りん)2008年1月20日、和歌山・串本町生まれ。17歳。小学1年から6年まではサッカー選手。潮岬中入学時から本格的に陸上を始めた。東大阪大敬愛高に進み、高1にして全国高校総体800メートル優勝。初の国際舞台となった同月の日・韓・中ジュニア交流競技会でも優勝。昨年6月の日本選手権で初優勝。サッカーで国体出場経験のある父・建二郎さんは、サッカー日本代表MF久保建英(Rソシエダード)の叔父。

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