大相撲の夏場所は25日に千秋楽を迎え、大関・大の里(二所ノ関)が2場所連続優勝を飾り、第75代横綱昇進を決めた。綱取りに注目が集まった15日間で取材班が聞いたしびれる名言、味わい深い“迷言”を紹介する。

 幕内・玉鷲(40歳は5日目に大の里戦が組まれ)「初めての大関戦みたいな感じでワクワクする。夜は寝られないかも」

 幕内・嘉陽(師匠で元関脇・嘉風の中村親方と同じ5日目に新入幕初白星)「『まねをしなくていいよ』と言われたが、なってしまった」

 幕内・錦木(4日目に珍手の網打ちで白星。7日目に佐田の海に網打ちで黒星)「網打ちで勝って、網打ちでやられた」

 関脇・霧島(9日目。尊富士に首投げで白星も土俵に顔面から落下。鏡で擦り傷を確認し)「いい男になった」

 幕内・欧勝馬(10日目に幕内100回出場を記録)「玉鷲関(1408回)に比べたら恥ずかしい。小学生みたい」

 小結・高安(13日目で優勝を決めた大の里に)「今場所はより強い相撲を取っている。もう勝てないかもしれない。そのぐらい強いですね」

 十両・御嶽海(元大関は14日目に勝ち越し、再入幕を確実に)「自分がいるべき場所はもっと上だと思っている」

 序二段・聡ノ富士(弓取り式の最多出場回数を誇る48歳が14日目に引退を表明)「弓取りは一日の締めで土俵を清める。一つ一つの動作に意味があって、それを思いながらやっていた」

 八角理事長(元横綱・北勝海、大の里の昇進が確実となり)「東西に横綱? 良いね。なんとか時代というのがあったじゃない。そこに琴桜に割り込んでほしい」

 千秋楽は豊昇龍が先輩横綱の意地を見せた。名古屋場所は“大豊時代”の幕開けとなるか。

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