J2北海道コンサドーレ札幌DF大崎玲央(33)が、2か月ぶりの先発ピッチで“我慢”を植え付ける。札幌は31日、2試合ぶり勝利を目指し、アウェー・仙台戦に臨む。

30日の宮の沢での練習でフルメニューを消化した大崎は、4月29日の長崎戦(2△2)以来、6試合ぶりスタメンの可能性がある戦いへ「チームが主導権を持ってやれるように、攻守ともに引っ張っていければ」と先頭に立っていく。

 前節25日のアウェー・鳥栖戦では0―2の後半開始から出場。ボランチで試合をコントロールして1―2と、一矢報いる働きをした。試合開始からリーダーシップを取る仙台戦へ「自分たちがボール保持してる時は、とにかく逃げずに一人一人が受けに行かないといけない」と皆が弱気にならぬよう、かじ取りしていく。

 仙台戦への練習中、「落ち着け」「行きすぎるな」という声を多く発してきた。「第1のプライオリティー(優先順位)は前から奪いに行くことだが90分続けるのは無理。相手に持たれてもネガティブにならず、次に備えて11人全員が意思統一して、ばらばらにならないこと」と力を込めた。6勝2分け9敗の12位という苦境も、耐え切れずに自滅という形を繰り返さないことが、巻き返しには不可欠と痛感している。目標とする前半戦残り試合の「2連勝」へ、大崎がピッチ中を見渡しながら、最良の道へと導く。

(砂田 秀人)

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