全国高校総体への出場権を懸けて戦う、男女サッカー競技の道予選(6月11日~、旭川)の組み合わせが30日、決まった。昨年まで男子は上位2校が代表となったが、今年から1枠に減ったため、より激しい戦いが予想される。

3年連続3度目の出場となる男子の道文教大付は、過去、選手権道大会を含め、準決勝進出はない。目標とする4強以上へ、まずは11日の1回戦・帯広北戦に全力を尽くす。

 難関の札幌地区で堂々の成績を収めた自信を胸に、道文教大付イレブンが旋風を巻き起こしに行く。前身の道文教大明清時代から幾度も阻まれてきた4強への壁。小向峰生(ねお)主将は「ベスト4以上という目標を達成できるように、一戦一戦、目の前の戦いに集中して、チーム一丸となって勝っていけたら」と部員65人の思いを言葉にした。

 札幌地区予選では、昨年の選手権道大会8強のクラークを延長戦の末に2―1で撃破。さらに一昨年の全国高校総体代表でプリンスリーグ所属の札幌創成を0―0からのPK戦で破り、3位で道予選へ駒を進めた。有野靖弘監督(40)が「昨年よりも個の能力は落ちるが、守備意識の高い選手が非常に多い」と特長を生かして進めてきたチームづくりが、実った格好となった。小向主将が「全員が守備をさぼらずに貢献するということが勝ちにつながって。自信になった」と言い切る波にも乗り、躍進へとつなげる。

 高校総体は札幌地区に入るが、選手権では千歳地区で予選を戦い、3年連続道大会に出場と、地位を不動のものにしつつある。高校総体で千歳地区から全国切符を勝ち取ったのは、1979年の恵庭南が最後。

46年ぶりに歴史を塗り替えるべく、本番までの10日間、組織力を高めていく。(砂田 秀人)

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