◆国際親善試合 日本―ブラジル(31日、ブラジル・サンパウロ)
FIFAランク5位のサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は、同8位のブラジル女子代表とアウェーで対戦し、0―2の2点ビハインドで前半を終了した。
歓喜と落胆が一転、二転する展開が試合の序盤に起こった。
しかし、南のボール奪取がファウルだったとして得点は取り消され、さらに相手にPKが与えられてしまう。得点が無効となり大きなピンチにもなってしまうが、同16分に放った相手のPKは外れて事なきを得た。
その後もブラジルのペースで試合が進む中、先に主導権を許してしまう。同28分、GK山下杏也加のパスが奪われると、相手FWドゥジーニャがエリア手前から左足でシュート。4分前に好セーブを見せていた山下だが止めることが出来ず、バーに当たった球はそのままネットの中へ吸い込まれた。
DF北川ひかるが同37分に直接FKを狙うチャンスもあったが、同42分に相手がカウンターを仕掛ける。ドゥジーニャが放ったシュートは一度山下がセーブするも、こぼれ球に再びドゥジーニャが股の間を通すシュートを沈めた。これで2点ビハインドとなった。 2年後の女子W杯開催地でもあるブラジルでの試合について、ニルス・ニールセン監督は「アウェーの雰囲気は新しい経験にもなると思うので、厳しい環境の中でいかにベストを尽くせるかに取り組みたい」と話していた。