世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が9月14日に名古屋・IGアリーナで対戦予定のWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=が30日(日本時間31日)、メキシコ・グアダラハラで行われた同級ノンタイトル8回戦でルイスカスティージョ(29)=メキシコ=に8回2分5秒TKO勝利。井上戦前の調整試合を無事にクリアした。
昨年12月のWBA同級挑戦者決定戦以来の試合となったアフマダリエフは、5回に左ボディー、6回に左フックでダウンを連取。8回に左をまとめて左アッパーを決めたところで、相手陣営からタオルが投入された。
アフマダリエフをプロモートする英興行大手「マッチルーム」のエディー・ハーン氏は28日に横浜BUNTAIで行われたダブル世界戦のため来日。26日に取材に応じ、井上とアフマダリエフの対戦について「契約は完了した」と明かしていた。
アフマダリエフは身長166センチの左ファイター。フィジカルに長け、力強いリードジャブ、腰の入った左ボディーも武器だ。また、マイケル・ジャクソンを彷彿させる軽やかなステップワークから「MJ」のニックネームを持つ。
アマチュアの15年世界選手権銀メダル、16年リオ五輪銅メダルを獲得したアマエリートで、18年3月にプロデビュー。20年1月にはWBA・IBFスーパーバンタム級王座獲得。21年4月には同級王座統一戦でWBA暫定王者・岩佐亮佑(セレス)を5回TKOで下している。
また、井上が4日(日本時間5日)に2回に先制のダウンを奪われながら8回TKOで下したWBA同級1位ラモン・カルデナス(29)=米国=と同じジョエル・ディアス・トレーナー(52)の指導を受ける。