新横綱・大の里(24)=二所ノ関=が31日、尾車親方(元幕内・琴恵光)の引退相撲で雲竜型の土俵入りを披露した。両国国技館では初めてで「国技館の土俵でやるのはひと味違う。
30日の明治神宮奉納土俵入りは悪天候のため、一般公開されなかった。ファンの前でも初披露。大きな拍手で迎えられ「すごいたくさんの歓声をいただいた。大勢の中でできたことはうれしい」と喜んだ。東西で横綱土俵入りが行われるのも、東京開催だった20年7月場所の白鵬・鶴竜以来。先輩横綱の豊昇龍(26)=立浪=は自身の土俵入り後に花道で見守り「見に来るお客さんにとってうれしいことじゃないか」と歓迎した。
大の里は、取組では豊昇龍を寄り切り、横綱“初白星”を挙げた。「まずは来場所が大事になる。しっかりそれに向けて準備したい」と表情を引き締めた。(林 直史)