◆テニス ▽全仏オープン(31日、フランス・パリ)
【パリ31日=吉松忠弘】昨年末の20歳以下ツアー最終戦で初優勝を遂げた世界ランキング65位で18歳の新星、ジョアン・フォンセカ(ブラジル)がシードの壁に阻まれた。第5シードで同5位のジャック・ドレーパー(フランス)に2-6、4-6、2-6のストレートで敗退した。
身長188センチから、長い手足を駆使し打ち込むストロークは、世界王者のシナーを連想させる。しなやかさとパワーを兼ね備えた逸材だが、まだ荒削りだ。守備の点で、相手のドレーパーより劣り、経験不足もあって、ストレートで敗れた。「まだ経験が足りない。初めて5セット試合でトップ5の選手と対戦した。いい経験だった」。
4大大会本戦で戦うのは今年の全豪が初めてで、今回が2度目。4大大会本戦の大きな違いは5セット試合で、フォンセカは「まだ、その戦いを学んでいる最中。徐々に前に進んでいる」。直近の目標は「来年1月の全豪でシードされること」。そのためにも世界ランキングで32位以内が必須だ。