東京11R・日本ダービー・G1・馬トク激走馬=ファンダム

 前走の毎日杯でデビュー3連勝を決めたサートゥルナーリア産駒。中山芝1600メートルの新馬戦を1分32秒8、当時の2歳コースレコードで勝ち上がると、2戦目のジュニアCでは、のちにファルコンSで2着、NHKマイルC4着と好走する実力馬モンドデラモーレの追撃をしのいだ。

「馬群での競馬」をテーマに、後方から運んだ前走は4角9番手から上がり3ハロン最速の32秒5。上がり次位に0秒6差をつける圧倒的な末脚を繰り出した。辻調教師は「今までと違う内容で勝てたのは評価できる」とコメントした。

 中間は放牧に出された外厩・ノーザンファーム天栄から5月2日に帰厩し、中間は実に入念。ここ2週は北村宏司騎手が手綱を執り、1週前は6ハロン81秒4の自己ベスト、直前も3頭併せの真ん中で馬なりながら抜群の気配。本番に向けて走る気持ちを充満させた調整を施した。実戦を使っての疲労が出るタイプだったが、使われるごとにダメージが軽減し、体力、地力は確実にアップしている。

 前回は意識的に下げたが、元来スタートがいいタイプだけに、6番枠を生かし、好位からすんなり運べそうだ。メンタルの落ち着きを生かし、脚を温存しながら立ち回りがかなえば、ラストの爆発力は、皐月賞上位組とも比べても全く引けは取らない。

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