◆明治安田J1リーグ▽第19節 C大阪4―2清水(1日・ヨドコウ桜スタジアム)
オーストリア1部のザルツブルクへの移籍が決定的となっているFW北野颯太が試合後、サポーターにあいさつした。海外移籍の準備のため、この試合を最後にチームを離脱する。
試合はC大阪が4得点で快勝。北野はキャプテンマークを巻いて先発出場し、2得点に絡む活躍を見せた。後半アディショナルタイムでMF上門知樹と交代。試合後はキャプテンマークをもう一度つけて、チームメートと場内を一周した。時折、涙で声を詰まらせながら約10分間、言葉を紡いだ。
以下、北野のあいさつ
「本日は最高の声援ありがとうございました。皆さんのおかげで無事勝てて、海外へ行くことができます。本当にありがとうございました。試合後で皆さんも疲れていると思うんですけど、感謝の気持ちをこの場を借りて、伝えたいので少しお時間をください。まずはシーズン途中に移籍を力強く後押ししてくれた監督、チーム関係者の皆さま、本当にありがとうございました。僕がこのチームと出会ったのは小学4年生のエリートクラスが始まりでした。当時セレッソのことはあまり知らず、試合もほとんど見に行ったことがない僕でしたけど、このチームでプレーしていくにつれて、段々このチームが大好きになりましたし、このチームのトップチームの選手に憧れて、その選手を追いかけてきました。
アカデミー時代指導してくださった全ての指導者たち、関わってくださったハナサカクラブの皆さん、皆さんがいなければ僕はいないと思っています。本当にありがとうございました。
次に当時高校生でプロの世界に入れてくださった小菊監督、期待してずっと使ってくださったにもかかわらず、なかなか思うような結果が残せず、本当につらい時期をすごした時期もありましたが、いつも寄り添ってくれて、背中を押してくれて、常に期待をし続けてくれて、試合に出られたことで今の僕があると思います。本当にありがとうございました。
そしてチームメートの皆さん、最後の最後まで迷惑をかけて申し訳ないです。高校生だった僕、何も分からない僕を優しくチームに迎え入れてくれて、本当にセレッソのみんながいたから、毎日が楽しくサッカーできましたし、気持ち良くサッカーさせてもらいました。これ以上にないチームメートです。本当にありがとうございます。
そして家族のみんな、ここまで育ててもらってありがとうございました。たくさん迷惑もかけましたが、辛抱強く見守ってくださり、最後の最後まで見守ってくれて、ありがとうございました。
本当にこのチームで育って、このエンブレムを背負って、このチームを代表して、海外挑戦できることを本当にうれしく思います。このチームで得たものは一生忘れないですし、海外に行ってもここで得たことを忘れず次はもっと大きな選手となって皆さんに活躍を届けられるように頑張っていきたいと思います。
最後になりますが、サポーターの皆さん、本当に最後まで熱い声援ありがとうございました。
(涙ぐみながら)
思うような結果が残せず本当に申し訳なく思っています。セレッソの応援は大好きですし、これ以上にない応援だと思います。
最後に今頑張っているアカデミーの皆さん、皆さんがセレッソの選手に憧れ、僕のようにセレッソのトップチームを目指して、いつかセレッソ大阪を引っ張ってくれる存在になることを楽しみにしています。
アカデミー含めて約10年間、ここで得たものは一生忘れることはないですし、アカデミーで過ごした日々は僕の忘れられないかけがえのない日々でした。約10年間、ありがとうございました。いってきます。ありがとうございました」