◆第139回目黒記念・G2(6月1日、東京・芝2500メートル、良)

 日本ダービーの余韻の残るなか、18頭立てで争われ、1番人気で武豊騎手騎乗のアドマイヤテラ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎、父レイデオロ)が最後の直線で抜け出し、ゴール前の追い比べを制して、大阪―ハンブルクC(オープン)に続く2連勝で、重賞初制覇を飾った。昨年の京都新聞杯(4着)、菊花賞(3着)に続く3度目の重賞挑戦だった。

武豊騎手は1994年ナリタタイシン、2000年ステイゴールド、07年ポップロック以来となる当レース4勝目で、柴田善臣騎手に並ぶ現役最多。さらに、1987年のデビューから歴代最長の39年連続となる今年のJRA重賞初勝利で、JRA重賞通算364勝目とした。友道師は、13年ムスカテール、23年ヒートオンビートに続く現役単独最多となる3勝目。勝ち時計は、2分32秒9。

 2着は6番人気のホーエリート(戸崎圭太騎手)、3着は9番人気のマイネルクリソーラ(横山武史騎手)だった。

 戸崎圭太騎手(ホーエリート=2着)「状態は良さそうに感じました。ポジションも楽にとれました。スローペースでも折り合いがついて、最後までよく伸びてくれました」

 横山武史騎手(マイネルクリソーラ=3着)「よく頑張ってくれました。スローペースでこの馬としてはよくない展開でした。それでも(最後に)きているので、充実期に入っていると思います。着順だけが残念でした」

 松山弘平騎手(ディープモンスター=4着)「道悪は得意ではなくて、いい条件ではなかったですが、これだけしっかりと脚を使ってくれました。まだやれる馬だと思います」

 ダミアン・レーン騎手(シルブロン=5着)「スタートを出て、リズム良く運べましたし、ペースが遅くなったので動いていきましたが、ハナに立ってもリズム良く回ってこられました。

最後まで頑張ってくれました」

 津村明秀騎手(ヴェルミセル=6着)「状態は良さそうだったんですが、ペースが遅すぎました。まくっていく判断をしてもよかったかもしれない。力はつけています」

 昆貢調教師(マテンロウレオ=7着)「よく頑張ってくれました。ペースもあまりよくなかったし、斤量も背負っていたから、ポジションもよくなかった。競馬的には中途半端になってしまいました」

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