◆明治安田 J1リーグ▽第19節 浦和2―1横浜C(1日・埼玉)

 浦和はMFグスタフソンの2ゴールで横浜FCに逆転勝利し、4試合ぶりの白星をつかんだ。横浜FCに先制を許す展開となったが、後半8分、右サイドからDF石原のラストパスをMFグスタフソンがスライディングシュートで決めて同点に。

さらに後半38分、途中出場したFWチアゴサンタナのシュートがポストに当たったこぼれ球を、再びグスタフソンが押し込んで逆転に成功した。

 この試合、スコルジャ監督はチームトップの6ゴールを挙げているMF渡辺を左MFに、MFマテウスサビオをトップ下に置いた。ここまではトップ下に渡辺、左MFにサビオ、という形が多かったが、指揮官は「最も得点を取っている(渡辺)凌磨をサイドに起用するのは、奇妙な判断にみえるかもしれない。でも、これはクラブW杯で必要になる形でもあります」と説明した。

 渡辺は、自身がクラブW杯に向けて左MFで起用された理由について「守備じゃないですかね。戻れて、(攻撃にも)出て行ける、というところだと思います」と話した。1次リーグでリバープレート、インテル、モンテレイと対戦するクラブW杯では、当然押し込まれる時間帯が長くなることも想定される。豊富な運動量を持つ渡辺を左に、前への推進力が持ち味のサビオをトップ下に置くことで、少ないチャンスからカウンターで仕留める形を想定しているとみられる。渡辺自身はサイドでのプレー経験も豊富なため「何の不安、不満もない。サイドでも点を取らないと。(クロスなどにゴール前へ)入っていくか、ミドルシュートしかないと思います」と語り、クラブW杯での得点を見据えていた。

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