◆明治安田 J1リーグ▽第19節 C大阪4―2清水(1日・ヨドコウ桜スタジアム)
C大阪が前半戦ラストゲームを勝利で飾り、3戦連続負けなし(2勝1分け)とした。オーストリア1部のザルツブルクへの移籍が決定的となっており、移籍準備のため、この試合を最後にチームを離脱するMF北野颯太はキャプテンマークを巻いてトップ下で出場。
この日は家族も和歌山から観戦に訪れていた。自身初となるキャプテンマークを巻いて臨んだ試合と、セレモニーを終えて「一生忘れることはない日ですし、もう試合前から試合中、試合終わってまでずっと僕の応援歌を歌ってもらって。本当に改めてこのチームで良かったなって思えた瞬間ですし、本当に幸せな1日でした」と感慨深げに話した。スピーチでは小学4年時から育った下部組織への感謝を何度も述べた。「昨日もずっと何言おうか考えていて。その時に一番に出てきたのは、アカデミーの存在ですし、アカデミーがあれだけ整っていなかったら今の自分はないと思う。スピーチでも言いましたけど、本当に素晴らしい指導者、素晴らしい環境。もうプロになるための全てが揃っていると言ってもいいくらい、セレッソの育成の能力の高さっていうのは改めて感じていますし、言いましたけど、それがなければ今の自分は絶対にない。そこの感謝は絶対に言おうと思ってました」。自身がMF香川真司の背中を追いかけ続けてきたように、北野を追いかけてヨドコウ桜スタジアムのピッチに立つ下部組織の選手を、心待ちにした。