9月の東京世界陸上男子マラソン代表の近藤亮太(三菱重工)が1日、横浜市の日体大横浜健志台キャンパス陸上競技場で行われたニッタイダイ・チャレンジゲームズ5000メートル第1組に出場し、13分46秒59で日本人9位の全体12位でゴールした。「自己ベスト(13分42秒08)に近い走りができた。

すごく収穫のあったレース」と充実した表情で振り返った。

 この日が今季、最後の5000mのレース。今後、9月15日がレースの東京世界陸上マラソンに向けてロードで仕上げていく。次戦は北海道・函館ハーフマラソン(29日)。その後、7月中旬まで大分で、同月末から約5週間、アメリカ・ボルダーで高地トレーニング合宿を行う。大一番に向けて「100パーセントの仕上がりをしてスタートラインに立ちたい」と、意気込んだ。

 近藤は今年2月に行われた大阪マラソンで、初マラソン日本最高となる日本歴代5位の2時間5分39秒で2位に入り、日本代表に選出された。

 順大時代、箱根駅伝出場は1度だけで、4年時に10区で区間14位。チームは2位と躍進したが、満足する走りはできなかった。順大3年時の3月、地元の長崎の強豪で実業団では唯一の「マラソン部」と名乗る三菱重工の合宿にアポなしで訪問し、その熱意を買われて入社した。

 本格的にマラソン練習を始めたのは昨年12月。「高校(長崎・島原)、大学とパッとするような成績を挙げられなかった」と振り返る25歳は、未知数の潜在能力を秘めている。

2度目のマラソンで再度、サプライズを狙う。

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