◆テニス ▽全仏オープン(1日、フランス・パリ)
【パリ1日=吉松忠弘】4大大会3度の4強入りを誇る世界ランキング14位のエリナ・スビトリナ(ウクライナ)が、2年ぶり4度目のベスト8に進出だ。昨年準優勝で同4位のジャスミン・パオリーニ(イタリア)に4-6、7-6、6-1のフルセットで逆転勝ちした。
スビトリナは第2セットの4-5で2本、タイブレイクで1本、計3本のマッチポイントを握られたが、大ピンチの度に積極的なショットで逃れた。セットオールに追いつくと、最後は、パオリーニの方が、マッチポイントを逃した気持ちが大きく大失速だ。スビトリナは「この試合に勝てたなんて、信じられない」と、勝利の瞬間、両手を挙げ、自らを祝った。
明確に、ロシアを非難するウクライナの急先鋒だ。ロシア、ベラルーシの選手とは、試合後の握手を拒否することを明言している。その反骨心の塊のような彼女の素顔は、22年に生まれた長女スカイちゃんを育てるママだ。21年に男子選手のガエル・モンフィス(フランス)と結婚した。