◆関西大学ラグビー春季トーナメント 2回戦 京産大29―17摂南大(1日・神山球技場)
4大会連続でラグビー全国大学選手権4強の京産大に期待の星が現れた。関西春季トーナメントの摂南大戦で、今春からフッカーのレギュラーとなった福留斗生(とうい、3年)がモールからのトライでハットトリック。
頂点奪還へ、京産大が歩み始めた。前半に先制を許し、一時は0―12と引き離されたが、計5トライを奪った。そのうちの4つが京産大の強みであるモール。中心にいたのはフッカーの福留だ。今季からスタメンに選ばれたニューフェースは「練習からモールにはこだわっていた。そこが結果に出て良かった」と手応えを口にした。
課題はスクラムにあった。「僕が3番(右プロップ)を前に押せていなかった」。苦手意識があるからこそ、3月から猛練習に取り組み、体の使い方や陣形に工夫を凝らした。全体練習後のスクラム練習は毎日約2時間にも及ぶ。「負けたらあかんところだって分かってる。
広瀬佳司監督(52)は「サイズもあるしAチームで活躍できる選手になってほしい」と期待。「自分が体を張ってFWを引っ張っていく力をつけたい」。昨季は天理大に譲った関西のタイトルを福留が軸となって取り返す。(藤田 芽生)
◆福留 斗生(ふくどめ・とうい)2005年2月28日、名古屋市生まれ。20歳。宝神中でラグビーを始め、同朋高まではプロップとしてプレー。22年の国体に愛知代表として出場。京産大でフッカーとなり、昨年は関西大学リーグに3試合出場。趣味は野球観戦で阪神の大ファン。好きな食べ物は白米。177センチ、110キロ。