◆明治安田J1リーグ▽第19節 湘南1―1岡山(1日・レモンS)
3試合が行われ、岡山は敵地で湘南と1―1で引き分けた。日本代表に初選出された18歳のMF佐藤龍之介が、前半37分に左足で今季4点目をマーク。
迷いなく左足を振り切った。MF佐藤は前半37分に右サイドからドリブルを仕掛け、中に持ち込んでシュート。IてDFをかすめてゴールに吸い込まれた。これが18歳で日の丸を背負うことになった男の勢いか。「ゴールが見えたので強いシュートを打った。結果を残せてよかった」。代表合流に弾みを付ける今季4点目だ。
今季FC東京から加入すると、本来の攻撃の中央付近のポジションではなく、右のウィングバック(WB、中盤のサイド)が主戦場となった。前を向いてプレーする時間が増え、持ち前の技術を生かしたゴールを奪えるようになった。守備の能力も格段に向上。
昨季は3試合出場にとどまったが、今季はこれで14試合4得点。チームの中心として戦うことで呼び覚まされた感覚もあった。「周りの選手を鼓舞して、なおかつ自分が一番走って。中学、高校と中心でやっていた昔の自分が戻ってきた」。同点に追いつかれてからは仲間を鼓舞するリーダーシップも示した。
FC東京では23年8月、「憧れの選手」と言う久保建英(Rソシエダード)と同じ16歳でプロ契約を結んだ28年ロス五輪世代の若き才能。W杯最終予選の2試合に向けて「自分が成長するチャンス。試合に出て活躍することをイメージしたい」と佐藤。代表に新風を吹き込む。(後藤 亮太)
◆佐藤 龍之介(さとう・りゅうのすけ) 2006年10月16日、東京・西東京市生まれ。