◆ラグビー リーグワン・プレーオフ決勝 BL東京 18―13 東京ベイ(1日、東京・国立競技場)
昨季王者のBL東京が東京ベイを18―13で下し、リーグワン初となる2連覇を達成した。23―24シーズンに入団した元ニュージーランド代表のSOリッチー・モウンガがトライ、アシストと大車輪の活躍。
―去年の優勝との違いは
「この大会自体、すごく特別なもので、ただ勝利の味っていうのは変わらないです。何度勝っても嬉しいと思ってますし、何よりも、今日の選手たちの働きぶりがすごく誇らしいですし、1年通しての働きぶりっていうのもすごく素晴らしいものだったかなと思います」
―手を負傷した。どのタイミングで
「はい。神戸戦の76分のシーンでしたかね。手が折れたことは仕方がない。ラグビーではよく起こることですし、運が悪かったのかなとは思うんですけども、そこは飲み込んで、しっかり準備してきてプレイできたと思います」
―手の骨折が影響は?
「少し痛いくらいで。ただ、全体的なプレーの幅としては、あまり変わることはなかった」
―今までのクルセイダーズ、オールブラックスなどで経験は?
「右手の骨折がトータル3回、左手も1回あって。特に1回は、試合の序盤で骨折したんですけども、その後の試合も全部出ることができたので。
―痛みを抱えていいプレーができる要因は
「子供の頃からラグビーが大好きで、夢見たような状態で、もちろん自分自身、スーパーラグビーもヨーロッパラグビーも全部見るくらい、ラグビーはほんとに大好きで。その情熱で、プレーに繋がってるので。怪我してようがなんだろうが、関係なくプレーできた」
―トッドHCは7:3で難しいかなと会見で言っていたが。リーチとの酸素カプセルが効いた?
「トディは自分に対して不安があったとは思うんですけど、自分自身では初めからプレーするっていう気持ちでやってました。酸素カプセル、初めてやったわけではないんですけども、すごく助かってて。シーズンの序盤でも、股関節痛めた時だったり、よく使ってたので。すごく助けにはなっています」
―手の怪我が自分のプレーの判断に影響はあった?
「判断自体は、特に変わることはなかったです。あんまり考えないにしてましたし、実際プレーにも影響は特になかった」
―FWがプレッシャーを受け止めてくれていた
「FWの働きぶりは本当に誇らしくて。皆さんご存じの通り、クボタはフォワードチームで、モールもブレイクダウンも強いっていうチームなんですけども、自分たちのFWがそこに対してしっかり戦ってくれたことは本当に誇らしいです」
―トライと、トライにつながるゲインの場面を振り返って
「単純にラグビーしただけですね。もうほんとに、自分の勘に従って、何度も同じ経験は、同じシーンでのプレーはあったので。自分の勘に従って、プレーしただけですね」
―酸素カプセルもリーチさんが教えてくれた
「はい、その通りです。マイケルさんが教えてくれて、なんなら、(決勝まで)彼と一緒にずっと酸素カプセルに入っていました」
―カプセルの中ではどんな会話をしていたんですか
「会話したかったんですけど、(リーチが)すぐ寝ちゃうので。
―個人でNZ時代から、9連覇していることは
「15年からですかね。優勝できるっていうのはすごく特別なことで、何度もできることじゃないので。自分がみんなに言ってることは、この瞬間、瞬間を噛みしめて。人が喜んでるのを見るのがすごく好きなので。スタッフも含め、チームの人たちみんなが努力したことが報われてるっていうのを、すごく嬉しいと思います」
―終わった瞬間、どんなことを思ったり、どんな光景が目に入った
「まず見たのは、マイケルさんの顔でした。彼は、自分にとってお兄さんみたいな存在で、特に自分だけじゃなく、東芝にいる外国人選手全員の面倒を見てくれてて。日本での生活をすごくやりやすくしてくれていたので。彼が喜ぶ姿だったりが、いつも1番嬉しくて、見ていて。と同時に誇らしいですね」
―ちょっと涙を流しているようにも見えた
「そうですね。はい。初めてちょっと、感情的になった」
―やはり連覇がかかっていたから? 手の影響?
「連覇ももちろんそうですけども、それよりもまず、試合の前から障害物があって、自分の手の怪我。
―いいプレーができるのは、リッチーが東芝のことを好きだからだ、とリーチさんが言っていた
「東芝のことは大好きです。クルセイダーズと似てる部分もあって、特に謙虚というか。そんなに派手なチームではないんですけど、みんながすごくハードワークをしていて、それでスタッフ全員が協力し合って、チーム全体でですね。こうやって勝っていけてるっていうのはすごくいいことですし、その一部となれてることはほんとに誇らしいことです」
―来年も勝ちたい?
「その心配は、来年にします」
「(日本語で)ありがとうございます」