◆サッカー◇静岡県高校総体 ▽準決勝 藤枝東1-1磐田東※PK5-3(1日・藤枝総合運動公園)

 準決勝が行われ、藤枝東は2年連続のファイナルに進んだ。磐田東にPK戦で勝利。

7年ぶり優勝をかけ、浜松開誠館との決勝は7日にエコパスタジアムで行われる。

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  藤枝東が終盤で試合を振り出しに戻した。前半開始早々の失点が重くのしかかり、前半はシュート1本のみ。後半もなかなか決定機がつくれなかったが、36分にゴール前で得たFKを、MF泉孝太郎(3年)がグラウンダーで決めた。「焦りはあったけれど、ボールは回せていた。1点は取れると思っていた」。頼れる背番号10は声を弾ませた。

 PK戦は浜名との3回戦で経験済み。練習も積んできていた。「負ける想定はなかった」と泉が言うように、4人目まで全員が決め切った。そして、4―3で迎えた5人目はGKの宮崎真心(3年)。後半、再三のピンチでシュートを止めており、当たっていた。

「自信がありました」とシュートもしっかりと成功させ、試合後は笑顔を見せた。

 スタンドを埋めた全校応援の後押しを受け、苦しい試合をものにして2年連続の決勝進出。2018年以来の全国切符に王手だ。決勝で戦う開誠館には、4月のプリンスリーグで1―0で勝っているが、「危ない場面もあった」と泉に油断はない。宮崎も「気合を入れて借りを返しに来るでしょう」と口元を引き締めた。1週間しっかりと準備して、県の頂点をつかむ。(里見 祐司)

 〇…磐田東は前半6分にFW高田心羽(2年)が、早々と先制ゴールを決めるも2得点目が遠かった。シュート数は相手の5本を上回る7本。得点機もつくっていただけに山田智章監督(60)は「決定力不足。3点取れているところを取れなければこうなる」と悔しがった。主将のMF石川柚友(3年)は「最後まで全員が頑張っていた。この悔しさを忘れずに選手権に向けて全力で練習していきます」と力を込めた。

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