J1のC大阪に所属しているFW北野颯太が2日、海外への移籍準備のために渡欧した。家族や、友人たちに見送られて出発。
クラブからも発表されていたように、チーム離脱前最後の試合となった1日の清水戦(4〇2、ヨドコウ)では、自身初のキャプテンマークを巻いて臨み、2アシストを記録した。セレモニーでは約10分間、涙ながらにあいさつ。北野本人はもちろん、本拠に詰めかけた人の心に深く刻まれる一日となった。
試合後は、清水戦にも訪れていたAZアルクマール(オランダ)所属の毎熊晟矢とも食事に行っていたと明かした。「前々から少しずつやっていましたけど、ほぼ昨日まとめて」と荷造りの最終調整もしていたため、睡眠時間は2時間ほど。入念な準備を施しても「心配です、忘れ物してないか…」と、苦笑いで明かした。
清水戦後にもらったサポーターからのメッセージが入ったクラブの旗も、もちろんキャリーケースに詰めた。「ばたばたでまだ全部読めていないですけど、あっちで読もうと思っています」。セレモニーの最後、場内スクリーンには「心にずっとセレッソだけ」などと直筆のメッセージが映し出された。小学4年から育ってきたC大阪に関わる人たちをはじめ、日本で活躍を待つ全ての人へ。「ゴール前のクオリティーを特に上げていきたい」と一回りも、二回りも成長を遂げた姿を届ける。