【パース(オーストラリア)2日=岩原正幸】サッカー日本代表はオーストラリア西部・パース市内の練習場で、26年W杯アジア最終予選・オーストラリア戦(5日、パーススタジアム)に向けた練習を開始した。この日は、1日に試合をした湘南DF鈴木淳之介、岡山MF佐藤龍之介を除く25人が参加した。
初選出のMF佐野航大(NEC)は「選ばれたからにはしっかり結果を残していかないといけない。自分の長所を出すことを常に考えてやっている。試合の展開を変えるようなパスを得意としているので、違いを出したい」と力を込めた。兄・海舟(マインツ)とともに、2006年の佐藤勇人&寿人以来、19年ぶりに兄弟で同時に選ばれた。「夢の一つだった」としながら「でも、僕は初選出で余裕もない」と話した。
代表での初練習を終え「パスの質1個にしても、今までやってきたところよりも断然レベルは高い。そういうところで普通にやっていくためには、もっともっとやらないといけない」と実感を込めた。岡山からオランダリーグに挑戦し「スピード感や強度も、日本でやっていた時よりもすごく変わった。そういう厳しいところでやっているというところは、すごく充実している」という。1年後のW杯に向け「そこでメンバーに選ばれて活躍するっていうことから逆算したら、まだまだ足りないとこだらけなので、しっかり課題を克服していって選ばれたらいい」と、この活動中にさらなる成長を見据えた。