◆全日本プロレス「スーパーパワーシリーズ2025」(1日、仙台サンプラザホール)観衆2239

 全日本プロレスは1日、仙台サンプラザホールで「スーパーパワーシリーズ2025」を開催した。

 メインイベントで三冠王者・斉藤ジュンは、チャンピオンカーニバルを制覇した弟・レイと4度目の防衛戦を行った。

 試合前のリングで2人が出演する宮城テレビ「OH!バンデス」のMCを務める歌手のさとう宗幸が国歌斉唱。三冠戦史上初「兄弟対決」は、両者のパワーが真っ向から激突するど迫力マッチとなったが弟のBBQボムを耐えた兄がDying Lightでフォールを奪い防衛に成功した。

 今回が4度目となった兄弟対決。宮城県角田市出身の2人にとって仙台での三冠戦は夢だった。勝利したジュンはリング上でマイクを持つと弟へ「オレはお前にに誘われてプロレスラーになった。それが今、地元宮城、最高の舞台で戦うことができて最高の気分だぜ。レイ、プロレス誘ってくれてありがとう」と感謝した。

 ここで鈴木秀樹がリングイン。ジュンは「鈴木秀樹、この空気でよく出て来れたな」と挑発。鈴木は「オレもそう思う。でもこれは世界中でもたぶんオレしかいない。裏で見ていて驚いた。

すごい試合だったよ。それともう一個驚いた。オレは斉藤レイが勝つと思った。つい最近ブチのめされたからね。だけど、負けたばっかりで出てくるのもおかしいと思っただろ。それをやるのがオレなんだよ。もっとおかしいこと言ってやるよ。オマエの持っている三冠ベルトに挑戦はしない。オマエの三冠ベルトを獲り取りに来たんだよ。今答えを聞かせろ」と挑戦を要求した。

 これに王者は「鈴木秀樹、オレはチャンピオン・カーニバルでオマエに叩きのめされている」と切り出し「やられたばっかじゃ。斉藤ジュンはカッコ悪いからな。

オマエの挑戦、喜んで受けてやるよ。鈴木秀樹DOOM!」と受諾した。

 鈴木が消えるとジュンは観客へ「お前らに言いたいことがある。プロレスラーという生き物は命懸けで戦っている。いろんな思いを背負ってこのリングで戦っている。今ここの場にいなくても命懸けで戦っているプロレスラーがいる。誰も欠けることなく全日本プロレスは命を懸けて戦うから、これからもよろしく頼むぜ」とメッセージを贈ると、大好物の「わらび餅ドリンク」を一気飲みし「めっちゃくちゃおいしい」とご満悦だった。

 ◆6・1仙台全成績

 ▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負

○鈴木秀樹(11分48秒、返り討ちの湖→ギブアップ)他花師●

 ▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負

○デイビーボーイ・スミスJr.、黒潮TOKYOジャパン(9分27秒、ブルドッグボム→エビ固め)ジャック・ケネディ、愛澤No.1●

 ▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負

○青柳亮生、阿部史典、立花誠吾(12分26秒、ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め)MUSASHI、ライジングHAYATO、井上凌●

 ▼第4試合 ELPIDA vs 北斗軍 6人タッグマッチ 30分1本勝負

大森北斗、羆嵐、○タロース(15分24秒、Ride the lighten daddy(チョークスラム)→体固め)安齊勇馬、本田竜輝、綾部蓮●

 ▼世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負

○王者・吉岡世起(15

分37秒、バズソーキック→片エビ固め)挑戦者・田村男児●

 ▼世界タッグ選手権試合 60分1本勝負

王者組・○宮原健斗、青柳優馬(21分52秒、シャットダウンスープレックスホールド)挑戦者組・芦野祥太郎、ザイオン●

 ▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負

○王者・斉藤ジュン(23分07秒、Dying Light→片エビ固め)挑戦者・斉藤レイ●

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