◆国際親善試合 日本1―2ブラジル(2日、ブラジル・サンパウロ)

 FIFAランク5位のサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は、同8位のブラジル女子代表とアウェーで対戦し、1―2で逆転負けした。5月30日(日本時間31日)に行われた第1戦(1●3)に続いて、2年後の女子W杯開催地で連敗をした。

 第1戦から先発を6人入れ替えて臨んだ。前回はブラジルの速い攻撃に苦戦したが、この試合では攻守の切り替えが改善され、善戦を繰り広げる。攻撃でも積極的に攻める姿勢が見られ、前半28分には相手GKと1対1になったMF松窪真心がシュートを放つも、ポストに惜しくも当たり、こぼれ球も捉えることが出来ず。MF清家貴子も決定機を2度作ったが、どちらもものにすることが出来なかった。

 ニルス・ニールセン監督は後半が始まるタイミングで、左SBのDF北川ひかるに代えてDF千葉玲海菜を投入した。そこから30秒ほどで、なでしこジャパンは電光石火の攻撃を決める。FW藤野あおばが松窪とのワンツーでエリア内に抜け出すと、エリア左から右足のアウトサイドでパスを供給。右サイドから切り込んだ清家が右足で合わせて、待望の先制弾を沈めた。

 しかし後半9分、ブラジルはすぐに試合を振り出しに戻す。左CKからゴール前に球を上げると、ゴール前でDF石川璃音の足に当たりネットの中へ。痛恨のオウンゴールとなった。

 さらに後半34分、前回苦戦したブラジルの速い攻撃から追加点を奪われる。

カウンターからFWケロリンが途中出場のFWジョンソンにパスを送る。GK山下杏也加との1対1にも動じず、ジョンソンがゴールへ押し込んだ。そのままスコアは動かず、試合終了の笛が鳴った。

 第1戦では昨年12月のニールセン監督の就任以降、初の黒星となる完敗を喫した。アウェーの難しさ、ブラジル女子代表への称賛などもありつつ、指揮官は「自分たちのスピードやサイズを考えて、より良い戦術的なところを考えて次の試合に臨みたい。メンタルの回復や戦術的なところは、2日間で十分な時間がある」と話していた。なでしこジャパンの次戦は、27日(日本時間28日)。FIFAランク2位で、2023年女子W杯女王のスペイン女子代表と、同国のマドリードで対戦する。

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