元日本サッカー協会会長(現・相談役)で、日本トップリーグ連携機構代表理事会長の川淵三郎氏が3日、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の訃報に接し、故人をしのんだ。日本サッカー協会を通じて以下のようにコメントを発表した。
日本サッカー協会の川淵三郎・相談役
「長嶋茂雄さんの訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。長嶋さんを初めてお見かけしたのは僕がサッカーの現役選手だったときで、広島に行く寝台列車で、長嶋さん、金田正一さん、王貞治さんの御三方が目の前を通り過ぎて行かれました。3人のスーパースターのオーラに圧倒された鮮明な記憶があります。
それから25年以上が経過し、Jリーグがスタートした1993年、巨人の監督に復帰されたばかりの長嶋さんと対談させていただきました。初対面であいさつをしたときに『サッカーもようやくここまできたんだ』と深い感慨を覚えました。その後、何度もお会いしましたが、いつも僕のことを『会長、会長』と呼んでおられました。長嶋さんのことだからきっと僕の名前を覚えていらっしゃらないんだろうと微笑ましく感じていました。
長きにわたり、日本中に元気と勇気、希望を与え続けてこられたご功績に感謝し、心から哀悼の意を表します。どうか安らかにお休みください」