26年の日本ダービーに向け、2歳新馬戦が今週からスタートする。今年が初年度となる新種牡馬のベンバトル産駒トライアンフパス(牝)は、8日の阪神・芝1400メートルにスタンバイ。

 宮厩舎ゆかりの血統馬が開幕ダッシュを決める。8日の阪神・芝1400メートルでデビューを予定するトライアンフパス。新種牡馬ベンバトルの産駒の牝馬で、同厩舎で所属の半兄に昨年の京王杯2歳S2着など、重賞戦線で活躍するマイネルチケットがいる。母エントリーチケットも管理した宮調教師は「兄に気性がよく似ている。お母さんも新馬勝ちしたし、初戦から走る血統だからね」と期待する。

 先月28日は和田竜が騎乗し、栗東・Eダートコースでゲートを確認。1日に坂路で実質的な1週前追い切りを行い、馬なりで55秒4―12秒9を計時した。「これはいいよ。瞬発力があるし、追ってからの動きもすごくしっかりしている。やればいくらでも時計は出る」とトレーナーは太鼓判。デビュー後すぐに頭角を現した兄に勝るとも劣らない素質を持っている。

 父は現役時代、18年ドバイ・ターフでヴィブロス(2着)、リアルスティール(3着同着)、ディアドラ(同)などの日本馬を相手に完勝。

G1・3勝を含む重賞10勝を挙げた。主戦場は芝の中距離だったが、ダートでも重賞を勝ち、20年の第1回サウジCで2着と結果を残している。

 昨年に種牡馬デビューしたタワーオブロンドン、アドマイヤマーズは初年度産駒からG1馬を送り出した。新種牡馬にかかる期待は大きい。まずは初陣を勝利で彩り、ベンバトル産駒の歴史を切り開く。(山本 理貴)

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