◆プロレスリング・ノア「STAR NAVIGATION」(3日、後楽園ホール)観衆1233

 プロレスリング・ノアは3日、後楽園ホールで「STAR NAVIGATION」を開催した。

 メインイベントで「TEAM2000X」のGHCヘビー級王者のOZAWAが遠藤哲哉、杉浦貴とサバイバル3WAYマッチで6度目の防衛戦を行った。

 GHCヘビー級タイトルマッチ史上初の3WAY戦。2人を倒さなければ勝利できない過酷マッチは、途中でOZAWAのセコンドについたT2000Xが乱入する大混乱。タダスケの黒椅子を奪った杉浦が共闘した遠藤を襲撃するまさかの事態が発生した。

 会場は騒然。さらにヨシタツが投げた黒Tシャツに身を包むとそれはT2000Xではなく、アパレルブランド「MSGR」とのコラボした杉浦自身のキャラクターTシャツだった。T2000Xへの電撃加入なのか?何がなんだかわからない展開にホールが微妙な空気に包まれる中、杉浦は遠藤に横入り式エビ固めで丸め込まれ脱落した。

 OZAWAと遠藤の一騎打ちになると、杉浦は、T2000XのTシャツに着替え、メンバーに加わり場外に落ちた遠藤に「裏切り者!」と理不尽に叫びながらストンピングの嵐を浴びせた。完全な造反が判明し孤立した遠藤だったが懸命に王者に食い下がりホールは大遠藤コールに包まれ大爆発した。それでも最後はOZAWAがReal Rebelをさく裂し完璧なピンフォールを奪い防衛に成功した。

 リング上でマイクを持ったOZAWAは「TEAM2000Xに新メンバーのゴッドファーザー・杉浦貴が入ったぞ。杉浦貴のTEAM入りは両国の大会から決まっていたことなんだ。張り手一発で決まっちゃうような、しょっぱいヤツはTEAM2000Xにいらないんだよ!」と正式に杉浦の加入を叫ぶと「アイツを排除するために、大嫌いな秋山準と手を組んでくれてありがとう、ゴッドファーザー・杉浦貴」と歓迎した。

 続けてホールを埋めた観衆へ「本日もこのプロレスリング・ノアを守ることができました。これからも悪いヤツらを倒していきたいと思います! 俺は正しい。俺は間違いない。俺が正義だ。今日からこのプロレスリング・ノアはプロレスリング・オザに改名します」と勝手に宣言した。

 バックステージに杉浦と登場したOZAWAは「いやあ、よかった、よかった。今日も無事プロレスリング・ノアを守ることができました。そしてゴッドファーザー・杉浦貴。TEAM 2000Xに来てくれてありがとう」とほほ笑むと「おい、遠藤哲哉。お前はもうエンテツじゃない。遠藤哲哉だ。最初からな、お前みたいなヤツはいらなかったんだ。

そもそもお前、どこから来たんだっけ? DDT? DDTっておい、ハッキリ言わせてもらうとな、DDTとNOAHをさ、横一列に見てもらったら困るんだ。全然違うから。今日で力の差がわかったと思うけどね」とDDTをこき下ろした。

 敗れた遠藤は「こんなんでいいのかよ? こんなんでいいのかよ? GHC、プロレスリング・ノア! TEAM 2000X、お前らプロレス冒涜するのもたいがいにしろよ」とうめくと、雨上がりの水道橋へ消えた。

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