マリーゴールドのMIRAIが3日、都内で行われた「ストロングスタイルプロレス」(SSPW)の記者会見に出席した。

 MIRAIは、団体会長を務め4月21日に90歳で亡くなった“過激な仕掛人”新間寿さんの追悼興行「ストロングスタイルプロレスVol.34  THE 20th ANNIVERSARY“―過激な仕掛人”新間寿追悼興行―」(12日、後楽園ホール)に参戦。

第1試合でソイと対戦する。

 MIRAIは新間さんに導かれてプロレスラーとなった。小学校6年生の時、「リアルジャパンプロレス」(現ストロングスタイルプロレス)が2012年5月に山口・巌流島での大会で2011年3月11日の東日本大震災で被災した5家族を招待した。この時に招かれた1人が岩手・宮古市生まれだったMIRAIだった。

 この観戦をきっかけにプロレスラーになることを決意。東京女子プロレスに入門し2019年5月3日の後楽園ホール大会でデビュー。22年にスターダムへい移籍し昨年4月に新団体「マリーゴールド」へ移籍した。

 デビュー戦が決まった時、新間さんは記者会見を開き「未来という将来に向かって輝く星になるように彼女に期待を託したいと思います」とプロレスラーとしての成功を願い、デビュー後も折に触れて会食するなど激励を続けてきた。最後に会ったのは3月13日の「ストロングスタイルプロレス」後楽園ホール大会前の会食。訃報を知った直後の取材に「その時は、すごくお元気でしたので、突然で…ビックリしています」と言葉を詰まらせていた。

 新間さんの告別式にも参列したMIRAIは「念願のストロングスタイルプロレスさんに参戦させていただけること、とてもありがたく思っています」と感謝し、対戦するソイとは初対決になるが「個人的には、心の中に似たような魂を持っているんじゃないかなと感じているので、真正面から正々堂々ぶつかり合いたいな、と思います」と誓った。

 そして、佐山、新間さんについて「自分がプロレスと深く関わるきっかけをいただきまして、中学生のころからよくしていただいてとても感謝しています」と明かし「自分の親に『プロレスラーになりたい』と言った時、自分の親は困って新間さんに電話で相談したらしいです。

でも、その時、新間さんは『やめさせなさい』と言ったらしいです。でも自分はやめませんでした。考えてみたら、新間さんが言ったことに対して初めて反抗した、初めて言うことを聞かなかったんじゃないかなと思います。でも、自分はそれだけプロレスラーになりたい気持ちがありました。今、思うとキラキラしたリング上だけじゃなくて大変な部分もすべて知っている新間さんだからこそ言っていただいた言葉なんだろうな、と思います。『やめさせなさい』と言ってくださった新間さんですが、自分がプロレス界に入ったら、いつも優しく応援してくださっていました。今回の大会は追悼興行ということですが、きっと会場のどこかで、いつもみたいに優しく自分のことを見守ってくれていると思います。感謝の気持ちを心に持って、自分らしい戦いをして、成長した姿を見ていただきたらいいなと思います。全力で自分らしい戦いをします」と天を見上げた。

 さらにストロングスタイルについて「正々堂々、真正面から戦うスタイルがストロングスタイルだと思っています」と明かした。

 佐山は、MIRAIの初参戦に「プロレスラーになる時からよく知っているので新間さんは本当に喜んでいると思います」と激励していた。

 ◆6・12「新間寿追悼興行」全対戦カード

 ▼メインイベント レジェンド選手権

王者・船木誠勝 vs 挑戦者・新崎人生

 ▼WメインイベントSSPW認定女子タッグ選手権

王者組・ジャガー横田、藪下めぐみ vs 挑戦者組・DASH・チサコ、鈴木ユラ

 ▼タッグマッチ30分1本勝負

藤波辰爾、スーパー・タイガー vs 村上和成、ブラック・タイガー

 ▼タッグマッチ15分1本勝負

ザ・グレート・サスケ、阿部史典 vs ディック東郷、日高郁人

 ▼ハウスデコpresentsタッグマッチ30分1本勝負

大仁田厚、雷神矢口 vs 間下隼人、関根“シュレック”秀樹

 ▼15分1本勝負

Sareee vs 花穂ノ利

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