J1町田は4日、町田市内で公開練習を行った。選手は10時30分頃にピッチに姿を現すと、パス&コントロールやボール回しなど軽めの練習を1時間強行った。
DF中村帆高もチームの全体練習に参加。1月のキャンプに負ったけがの影響でリハビリを続けており、ここ1か月は部分合流を続けていた。11日には天皇杯1回戦・京産大戦(Gスタ)、14日には後半戦開始となる湘南戦(レモンS)を控える中、「ゲームからは去年のシーズン終わりから離れているので、ゲームに出たい思いは強い。出たらもう言い訳は出来ないと思うので、そこに向けて今は準備したい」と言葉に力を込めた。
明大を卒業後から5シーズン過ごしたFC東京を離れて、今季から町田に加入。しかし、けがの影響でここまで出場はない。21年4月には右膝半月板損傷、23年5月には右アキレス腱断裂の大けがをこれまで経験してきたが、「こんなに悩んだのは初めてでしたね。さすがに。初の移籍ということもあったし、そこは難しかった」。早期の復帰ともいかず、満足にトレーニングできない日々も続き、「あまりゴールが見えなかった。そういう面では、ちょっとつらかったというか、どうすれば先に進めるんだろうという思いはあった」と、もどかしい思いで過ごしていたという。
チームは前半戦を7勝4分8敗で負け越し、10位で折り返した。
まだ実戦経験をつめていないため、「けがの状態、体力、コンディション、あと気持ちも、色々なことがマッチしていかないとダメだと思うし、どこが先行しすぎてもまた壊れちゃう」と慎重な構えも見せる。町田加入後から同僚とのプレー経験も少ないため、自身と味方の特長もこれからすりあわせていく。中村も「外から見て仲間の特長とかは分かっているつもりではいるど、サッカーは感覚的なところもあるので。自分の特長を知ってもらうこともそうだし、味方の特長を理解していくという作業も一歩一歩スピーディーにやっていかないと。後半戦も始まっちゃうんで。でも焦らずにとは思っている」と話す。
決して復帰に焦りはしないが、「僕は何か技術的にピカイチなものはない。決してうまいプレーや沸かせるプレーは出来ないけど、粘り強く、そんな目立たないと思うんですけど、穴を作らないように、守って、走って。チャンスになったら僕も出て行くとか、そういう目立たないけど着実にこなすこととかは何か感じてもらえればいいかなと思います」と、来たる出番に備えた。