◆YBCルヴァン杯 ▽プレーオフR 第1戦 東京V0―3柏(4日・味スタ)

 東京Vがホームで柏と対戦し、0―3で敗れた。

 東京Vは立ち上がりから、自陣からボールをつなぐ柏に対してハイプレスをかけ、高い位置でのボール奪取から、素早い攻撃を展開したが得点を奪えずにいると、前半23分に左からのクロスを柏のMF中川に頭で合わせられてワンチャンスで先制点を許してしまった。

 後半17分にも東京Vの右サイドへの侵入を許し、クロスから柏のMF久保に追加点を許す。さらに劣勢の中、同40分にはDF綱島がこの日2枚目のイエローカードを受けて退場。最後は後半アディショナルタイムにも自陣でのパスミスから痛恨の3失点目を許し、敵地での第2戦に響く、0―3での完敗を喫した。

 試合後、城福監督は「最初に失点するまでは、ほぼほぼ相手にやらせず、ただ我々はセットプレーまでは持っていけるけど、いい守備からいい攻撃の判断を含めたクオリティーがつたない、まだまだ未熟だという側面を見せてしまった。あれだけ素晴らしい入りをして、あとボール1個だなとか、オンターゲットで防がれたなとかというようなシーンを作れないのは今の我々の現状。そこのクオリティーを上げていくのが早いのか、守備の強度を含めてそれを相手陣で刈り取る場面をもっと長くして行くのが早いのか、両方を追い求めていかないといけない。ゲームは2失点目でかなり自分たち自身でオープンにしてしまった。それでも10人になったらこのまま2―0で終わらせるというところが、自分たちで判断させられないチームにしたのは自分なので。0―2で終わらせることを我々が明確に指示すればよかったというところもあるが、意思統一が出来ない状況、自分がどうアプローチしていくかを、このチームをどういう風に大人のチームにしていくかという所は考えないといけない」と振り返った。

 8日に柏のホームで行われる第2戦に向けて、「このチームの未熟な所が露呈したと思うので、それを逆にポジティブに捉えて、より主体的に、やることをやった上でお互いが主張しあうような。主張するということは自分がやるべきことをやらないと出来ない。言われるのを待つのではなく、自分が判断して、自分たちがやることをやった中で、主張し合うようなチームになれる試合になれば、それが可能性が何%あるのかは、別の問題。

そういうチームにしていく、そういう試合にしたい」と前を見据えた。

編集部おすすめ