◆YBCルヴァン杯▽プレーオフラウンド第1戦 C大阪4―1横浜FC(4日・ヨドコウ桜スタジアム)

 ホーム&アウェー方式で行われるルヴァン杯プレーオフラウンド第1戦は、C大阪が4ゴールを奪って快勝した。

 スコアレスで試合を折り返し、迎えた後半10分。

中盤でDF中村拓海がプレスをかけてボールを奪い、FWヴィトールブエノに預ける。エリア手前でMF柴山昌也にボールを預けると、左を駆け上がってきたMF香川真司にパス。相手GKと1対1の局面を迎えた。

 ボールを受けた位置は、ほとんどゴールの左ポストの延長線上。キーパーも前に出てきており、ファーサイドには相手DFが2人バック。ゴールを奪えるゾーンは限られていた。それでも、「ファーをセオリーとしては打ちがち。ニア一択でした」と迷うことなく、右足のアウトサイドを合わせると、ボールは相手GKの右腕と足の間を通過して、ゴールに吸い込まれていった。これぞ歴戦の技。その後3点を加えたチームの火付け役となった。

 1日・清水戦(ヨドコウ、4〇2)は海外移籍の準備でチームを離脱する、FW北野颯太の国内ラストゲームだった。チームも勝利し、セレモニーも含めて感動がスタジアムを包んだ日。

そこから中2日で迎えたホームゲーム。前半を0―0で終え、アーサーパパス監督からは「今までやってきた形を作りたかったら走るしかない」とゲキも飛んだ。それでも前半から、球際で戦う強さを見せ続けたゲームキャプテンは「平日の中でもこれだけのサポーターが来てくれたことにありがたみを感じながら、やっぱりエモーショナルな試合の後、中2日で、出力を出す難しさは当然ながら感じていた。だからこそ前半の戦いもある意味、想定内。だからこそ、90分通して試合を戦えて良かったと思う」。たたき出す結果、姿勢、ゲームマネジメントも含め、どこまでも頼りになる。

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