サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は5日、ブラジル遠征から成田空港に帰国した。ブラジル女子代表と国際親善試合を2戦行い、1試合目(1●3)は完敗。

2試合目(1●2)は善戦するも逆転負けした。空港での取材に応じたDF古賀塔子(19)=フェイエノールト=は「2試合とも負けてしまったが、1試合目に出来なかったことを2試合目でうまく修正して取り組めた」と振り返った。

 古賀は1戦目はサイドバック、2戦目はセンターバックで先発した。特に2戦目は相手選手のフィジカルの強さをものともせず、速い攻撃にもしっかりと対応し、存在感を発揮した。ニルス・ニールセン監督も試合後の会見で「CBの若い2人(古賀、石川璃音)には満足している」などと称賛していた。古賀も「璃音さんもそうですけど、スピードには自信を持っていた。ブラジル代表の選手の中にはイングランドのトップレベルでやっている選手もいた中で、そういう選手に対して自分のプレーが出せたのはポジティブだと思いますし、相手の駆け引きにも少しずつ慣れているかなと思います」と手応えを示した。

 なでしこジャパンのディフェンスラインはW杯優勝経験を持つDF熊谷紗希(34)=ロンドンシティー=とDF南萌華(26)=ローマ=が主に先発に名を連ねる。両選手に比べて、チームを引っ張る声がけが自身に足りないことを課題として挙げつつも、「下からの押し上げは大事だと思う。2人に負けないように自分も頑張っていきたい」と定位置奪取への意欲もにじませる。

 次戦は27日(日本時間28日)にマドリードでスペイン女子代表と戦う。FIFAランク2位で、2023年の女子W杯女王との対戦へ「スペインは今世界一のチームだと自分は思っている、そういう相手に対して、自分たちらしいサッカーをしてどうなるかというのは楽しみ」と語った。

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