◆2026年北中米W杯アジア最終予選▽第9戦 オーストラリア1―0日本(5日、パース)

 日本はオーストラリアに0―1で敗れ、最終予選初黒星を喫した。9人が最終予選初先発を果たすなどフレッシュな布陣で臨んだがゴールを奪えず、終了間際に失点した。

日本は勝ち点20で1位が確定しており、オーストラリアは同13。世界ランキング15位の日本は同26位のオーストラリアと過去11勝10分け7敗。日本は10日に大阪・パナソニックスタジアム吹田でインドネシアとのC組最終戦に臨む。スポーツ報知評論家の北澤豪氏が敵地での一戦を振り返った。

 まず日本代表の試合で負けていい試合はない。最後の失点でもったいないチャレンジになってしまった。C組で日本に次ぐ2位のオーストラリアは勝ち点1でも最終予選突破に望みがつながるから、日本を格上と見て守備的な戦い方を選んだ。終盤も攻撃的にいこうとしているようには見えなかったが、鎌田が短くつないだところで最後にミスが出た。

 ただ、そこだけなんだよね、もったいないと思ったのは。

 平河はボールを失わないし、タフに戦えることを証明した。サイドに加えて内側のレーンでもプレーできて、左右で蹴れる。個人でも周りとの組み合わせでもやれる。

海外で研ぎ澄まされている毎日を送っていることが伝わってきた。

 鈴木唯もいい。楽しんでいる。こういう選手は必要で鎌田が(自陣に)下りてきた時に、相手のDFライン裏に抜けたり、とにかくプレーのバリエーションが多い。(セットプレーの)キッカーを任されていた。

急増の3バック、佐野海、藤田の中盤も機能していた。

 チームが負けた中で、個人で良い評価を受けるのは大変なことだが、W杯へ向けた準備としては結果と個人評価を別に考える必要がある。敗戦の中にも、収穫はあった。(スポーツ報知評論家)

編集部おすすめ