J2北海道コンサドーレ札幌DF家泉怜依(25)が、“お手本”の加入を刺激に定位置を守り抜く。4日にJ1名古屋から期限付き移籍でDF宮大樹(29)が加わった。

今季、18試合中13戦でフル出場している家泉は、J通算137試合出場の宮の加入を「強いし、セットプレーで点を取れて縦パスも入れられる。ああいう選手になっていくのが理想。吸収できる人が増えるのはすごくうれしい」と歓迎した。

 186センチ、82キロの宮に対し、家泉も185センチ、85キロと屈強さが武器。「同じようなタイプ」と、1対1の強さや高さで勝負する姿を、自身とダブらせる。仲間となり「あのプレーにプラス、今求められていることをもっとできるようになれば完璧だと思うので」と指針としていく。

 4バックで戦う現状、センターバックでのコンビ結成を、狙いに定める。「今は攻撃の組み立てで難しい部分があるが、2人で守れるようになれば攻撃の選手はより攻撃に専念できる」。良い守備から良い攻めにつなげ、12位からの浮上へ結びつける。

 もちろん、定位置が保証されていないことは理解している。「自分の方が弾けるというのを見せていかないと、経験値を含めて他は全て上回られている。自分の特長で負けないようにしたい」と口元を引き締めた。

5日は宮の沢での練習後、最後までグラウンドに残り、スタッフからの助言に耳を傾けた。「失点をなくさないと勝ち試合は増やせないから」。現在、J2ワースト3位の29失点という守備を立て直すため、家泉が新戦力の存在も力に変えていく。

(砂田 秀人)

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