◆プロボクシング バンタム級10回戦 那須川天心―ビクトル・サンティリャン(6月8日、東京・有明コロシアム)

 WBC世界バンタム級1位、WBA&WBO2位、IBF4位の那須川天心(26)=帝拳=が6日、世界前哨戦となるWBA6位ビクトル・サンティリャン(29)=ドミニカ=戦のテーマに「宿命を燃やす」を掲げた。

 公式記者会見に黒髪で登壇した天心は「自分の宿命は戦ってみんなを巻き込むというか、熱狂させること。

今回はめちゃくちゃ色んな人から応援されているなっていうのを強く感じてる。今回必ず勝って、自分の宿命を燃やしていきたいなと」と、独特の言い回しで試合に込める思いを語った。

 前戦では前WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)を3―0の判定で下した。これまで早期の世界挑戦に否定的な声も多かったが「前回でいろんな声が変わった。無理、からいけるんじゃないかに」と風向きが変わったことを体感している。「皆さんが確信に変わればいい。いつ(世界に)挑戦してもいいと思われるぐらいの試合をしっかりしたい」と意気込んだ。

 会見に同席した帝拳ジム・浜田剛史代表も「課題は必ずクリアしてくるところがある。どんな状況になっても慌てることがないようになった」と成長を評価。「あさっての試合が終わった後、短いラウンドであっても長いラウンドであっても、那須川の世界戦が見たいという声がたくさん出るんじゃないかと思っています」と期待した。

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