◆陸上 日本学生対校選手権第2日(6日、岡山・JFE晴れの国スタジアム)

 男子400メートルリレー決勝が行われ、中大が38秒83で優勝。2位に早大、3位に東洋大、4位に環太平洋大、5位に筑波大が続いた。

 東洋大の1走を務めた昨年のパリ五輪で400メートルリレー代表の柳田大輝(4年)は、同試合が日本インカレのラストレース。「100点満点で終われないところが僕らしさでもあるのかなって思っちゃったりしますね」と苦笑いしつつ、「頼もしい後輩や同期にも恵まれた。そんなチームの主将を務められて本当に良かったなって思います」と気持ちを込めて話した。

 東京世界陸上(9月)イヤーの今季、柳田は好調を維持している。5月9日の関東学生対校選手権で追い風4・5メートルの参考記録ながら9秒95をマークして優勝すると、同18日のセイコー・ゴールデングランプリ(東京・国立競技場)では19年ドーハ世界陸上金メダルのクリスチャン・コールマン(米国)らを破って優勝。同28日はアジア選手権(韓国・クミ)で2連覇を達成した。

 連戦のため、今回の日本インカレは100メートルを欠場し、400メートルリレーに絞って出場。「今年はイレギュラーな日程で、万全な形で2種目出ることができなかった。でも学生最後のインカレなので、思い残すことが無いように終わりたいなって思っていた」と熱い思いで臨んでいた。

 今後は東京世界陸上の主要選考大会である7月の日本選手権(東京・国立競技場)へ向けて着実にコンディションを整えていく。「まずはシーズンベスト以上の走りを目指して。そこで条件に恵まれたら、参加標準記録(10秒00)も視野に入ってくると思います」と冷静に見据えた。

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