J2北海道コンサドーレ札幌DF馬場晴也(23)が、J1柏へ完全移籍することが、6日までに決まった。この日の午前、本人からチームに伝えられた。

7日にも両クラブから正式発表される。柏からは昨オフもオファーを受けていたが、1年でのJ1復帰を目指し、残留していた。今回、2度目の誘いに熱意を感じ、熟考を重ねてきたが、選手としてのステップアップを図るべく、J1でプレーすることを決断した。

 あふれる思いを抑え、馬場が移籍に至った経緯を口にした。

 「コンサドーレも、北海道にも愛を感じていた。何でも話せるような仲間とも出会えた。苦しく、難しい決断でしたけど、代表、W杯、海外も目指せる年齢だと思うので。気付いたら24歳の代。焦りもあるし、より高いレベルでプレーしないといけないと。自分の目標も逆算して決めました」

 昨オフは残留を決断。それから半年、柏から2度目のオファーに心が動いた。

 「冬にも話し合って、コンサでやっていこうと思った中で、自分のプレーの幅や今の立ち位置を考えた。

柏がずっと気にかけてくれて。レイソルのサッカーを見ているとリーグの中でも一番面白いし、攻撃的。そこは決め手というか、成長できるなと判断した」

 札幌での2年半で得たものは、今後の財産となる。

 「守備は自分の武器だと思って23年に札幌に来た。ミシャ(ペトロヴィッチ前監督)に攻撃のアドバイスをもらえて成長を実感できて。試合に出し続けてもらって、J2に落としてしまった責任を感じて札幌に残った。今年、(監督が)岩政さんになって、ミシャの時に培ってきたものを出そうとしたが、けがもあり、思い描いていたものは出せなかった。守備も、攻撃も、点に関わるところはもっと向上させていかなきゃいけないと学ばせてもらった」

 札幌への恩を感じているからこそ、結果は出す。

 「本当に今回は自分勝手な決断。批判もあると思うが、一人でも応援してくれる人がいるなら、更に上のステージでしっかり戦う姿を見せないと。攻守含めて、手のつけられないようなレベルまでいきます」

 私的感情は捨て、選手としてレベルアップすべく、馬場が新天地へと向かう。

編集部おすすめ