J2北海道コンサドーレ札幌が、ブラジル2部シャペコエンセからブラジル人FWマリオ・セルジオ(29)を完全移籍で獲得することが8日、分かった。9日に正式発表される。

既に日本へ出発しており、順調なら10日に来日予定。選手登録ができれば最短で15日のホーム・今治戦から公式戦出場が可能となる。

 12位に沈む札幌は、1~10日に設定された特別登録期間中にFWとセンターバック(CB)を補強すると公言。4月下旬から鈴木強化担当をブラジルに派遣し、リストアップした複数選手の現況を見てきた。その中で181センチながらスピードがあり、個の力で状況を変えられるセルジオが戦力として適任と判断。粘り強い交渉を重ね、期限ギリギリで契約へこぎつけた。

 また、J2大宮からDF浦上仁騎(にき、28)を獲得することも判明。複数の関係者が明らかにしたもので、近日中に正式発表される。

 浦上は東洋大を経て2019年にJ3長野へ加入。21年にJ2甲府に移籍し、22年にはキャリア最多の42試合出場を果たした。23年に完全移籍した大宮でも2年連続で29試合に出場し2得点ずつを挙げていたが、今季は4試合の出場にとどまっている。出場機会を求めていた中、札幌からのオファーに移籍を決断した格好だ。

 クラブ幹部が「DFはどの位置でもこなせる」と話す柔軟性があり、J2通算108試合、J3通算87試合の計195試合出場と経験も豊富。同幹部は「定位置争いに加わる力は十分にある」と期待を寄せた。

 CBに関してはJ1名古屋からDF宮大樹(29)を期限付き移籍で獲得し、予定していた戦力は確保できた。巻き返しへ、着々と補強を図っている。

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