歌手の橋幸夫が11日、滋賀・東近江市立八日市文化芸術会館で、所属する「夢グループ20周年記念コンサート」に出演した。橋は先月末に「一過性脳虚血発作」で救急搬送され、検査入院。
橋は5月20日、昨年末にアルツハイマー型認知症と診断されたことを公表。また5月31日に岡山、兵庫でのコンサートの出番を終え帰宅したところ、左手に力が入らず動きづらい症状を訴え、救急搬送された。点滴治療などで症状は回復したが大事をとって検査入院していた。この日の橋は「潮来笠」「霧氷」を歌唱。歌えない部分もあったものの、客席の「橋さーん!」のかけ声があちらこちらからあがり「皆さんこんにちは。橋幸夫でございます。久しぶりでございます」と笑みを浮かべる場面もあった。また、ZEROとは「絆」をデュエットした。
石田重廣社長は、橋とのトークで「土曜、日曜日(8、9日)は言葉がほとんどしゃべれませんでした。本当に歌なんて歌える状況じゃなかったんです。それがやっぱり橋さんすごい」と盛り上げ、橋も元気ポーズで応じた。
またこの日、宮城県石巻市を中心とした農家20軒から「橋さんがんばって。東日本大震災の時に助けていただいた全国の方々へのお礼も込めて、米不足のいま、コンサート会場にいらっしゃったお客様に少しでも」と、新米の一等米600キロが同グループに提供された。同社では宮城県産新米2キロ(一等米「ひとめぼれ」「ササニシキ」「つや姫」)をそれぞれ1000円で300人分を販売。終演後のロビーで橋と石田社長が販売所に立ち、それぞれファンと交流しながらお米を販売した。